未経験で税理士事務所に転職するための職務経歴書の書き方・見本

こんにちは
会計jobを運営する株式会社パブスの川根です。
今回は、未経験で税理士事務所に転職するための職務経歴書の書き方についてです。

未経験で税理士事務所に転職することは、簡単ではありませんが、不可能なことではありません。
弊社がご紹介させて頂き、ご入社された方の、4人から5人に1人は、未経験からの転職です。
ただし、未経験であれば、面接に進むために、まずは『書類選考を通過する職務経歴書』を作成する必要があります。

そもそも、『未経験で、税理士事務所に転職』するためには、3つの大切なことがあります。

1. 未経験でも採用の可能性がある事務所の情報を得ること。
2. 税理士事務所へ転職をしたいという強い気持ちを持つこと。
3. 自分の強い覚悟やポテンシャルを相手に理解してもらうこと。

そして、未経験の方が、職務経歴書でやらなければならないことは、
3. 自分の強い覚悟やポテンシャルを相手に理解してもらうこと。
です。
これが職務経歴書作成の目的です。

1. 税理士事務所の求人で、『未経験歓迎』と書かれている求人も多くありますが、
未経験には、3つのパターンがあります。

① 税理士事務所の経験だけでなく、事業会社での経理の経験もない未経験
② 税理士事務所は未経験だが、経理経験はある税理士事務所未経験
③ 未経験ではあるが、税理士試験科目合格や日商簿記1級等の資格有の未経験

その事務所が『未経験歓迎』と書かれている場合には、
どのパターンの未経験歓迎なのかを正しく知らなければなりません。

2. 未経験から税理士事務所に転職するためには、強い気持ちが必要です。

未経験歓迎と書かれていても、ほとんどの事務所は、即戦力の経験者を希望しています。
ただ、即戦力の経験者でいい方がなかなか見つからないので、
未経験でもいい方がいれば、長い目で見て、採用しようとお考えです。

採用する方は、、
「苦労することもあると思うが、継続できるのか?」
「また、他の職種に転職するのではないか?」
等、未経験でも、本当にこの業界で頑張っていけるのか、不安な気持ちをお持ちです。

3. 強い気持ちや覚悟を持ったとしても、それを、相手に理解してもらうことが大切です。

「強い気持ちがあります」と伝えるだけでは、相手は理解して頂けません。
「本当かなあ?」と疑問を持つでしょう。
ご自分の強い気持ちを相手に理解して頂けるように、伝えることが必要です。

そのためには、工夫・努力が必要です。
・何を書いて、何を書かないか、
・何をどのくらい詳しく書くか、
・どの様な順番・構成で書くか、
などなど。

所詮、A4の紙、2枚や3枚で本当の自分を理解してもらうことは無理です。
しかし、職務経歴書の選考を通過しなければ、面接に進めません。
したがって、少しでも本当の自分を分かってもらえるように、努力しましょう。

強い気持ちを理解してもらう3つのポイント

1. 視覚
2. 語尾
3. 数字等の証拠

1. 視覚にアピールしましょう。

まず最初に最も伝えたいことを書きます。
志望理由や自己PR等の最も伝えたいことを最初に書きましょう。
時系列に、関係のない経験職務を記載しても、何の関心も持って頂けません。
関心がなければ、途中で読むことを止めてしまいます。

伝えたいことは、ボリュームアップして、しっかりと書きましょう。
逆に、関係のないことは少しでOKです。
関係のない内容が多くなると、伝えたいことの印象が薄くなります。
目安は、1ページ目に志望動機。自己PR、2ページ目に職務経験・その他って感じです。

また、資格取得についても同じで、税理士事務所に関係のある資格はもちろんしっかりと書きますが、
業務に関係のない資格は、記載の必要はありません。
邪魔なものがあると、大切なものの印象が薄れます。

2. 語尾で印象が大きく変わりますので、ですます調ではっきりと言い切りましょう。

・目指したい → 目指します
・思います → です
など、印象が大きく変わります。

自信の無さが自然と語尾に現れます。
まずは、しっかりと自分自身で覚悟を決めて、職務経歴書を書きましょう。

3. 数字等の具体的証拠も大切です。

抽象的な気持ちだけでなく、その具体的な裏付けが大切です。
例えば、下記のように・・・
・入社後は資格取得を目指したい → 資格取得のために簿記論の勉強を始めています
・勉強しています → 平日3時間、週末5時間勉強しています
・将来的には、税理士資格を取りたい → まず来年簿記論と財務諸表論に合格し、5年以内に税理士資格を取りたい

次のサンプル見本をご参考にしてください。

いずれも、未経験から地方の税理士事務所に転職成功された方(年収300万以上)の内容をベースに、記載しています。

① 製造業から、税理士事務所への転職。

職務経歴書
〇〇年 〇〇月 〇〇日現在
氏名:
【自己PR】
 私が税理士業界に応募したきっかけは、これまで約7年間にわたり、製造業の生産現場に近い部分での業務をしてきましたが、もっと広い視野を持ち、様々な企業の経営に関われる仕事をしたいという気持ちが強くなったことです。税務業務やコンサルティングを通して、専門的なサポートができるという点で税理士という仕事に強く関心をもちました。
会計の勉強ため、まずは日商簿記2級を2020年2月に取得し、2021年2月には日商簿記1級を受験しました。自己採点では6割程度で合格はできませんでしたが、次回6月の試験に向け、毎日勉強中です。簿記1級の勉強は独学で、平日3時間・休日5時間程度の勉強を1年間続けており、勉強合計時間は1000時間を超え、より理解も深まってきました。次回の試験では自信を持って、臨みます。
簿記1級を取得後は、税理士科目を受験していく予定です。働きながら勉強をする生活にも慣れ、新たなことを学ぶのが楽しいと感じているので、長い期間にわたる受験生活となると思いますが、継続していける自信があります。
税理士補助の業務で実務を学びながら、将来は自分が税理士となれるように経験を積んでいきたいと考えています。
これまで製造業において生産技術職を従事し、得たスキルの中で、税理士業界でも生かせると考えるスキルは3つあります。
1つ目は、コミュニケーション力です。日々の業務において、他社メーカーや商社、社内の開発・品質部門との連携を図ってきました。多くの関係者との会話を通して、相手が求めていることを理解するように心がけていました。また、改善活動グループの5人のリーダーを3年間経験し、リーダーシップも向上しました。
2つ目は、正確力です。設計における図面の寸法指示、設備データの作成・管理など数字1つのミスが許されない環境で業務をしてきました。日頃から数字に扱う業務が多かったので、会計の業務にも生かせると考えています。
3つ目は、思考力です。設計業務は「考える」ことが多かったので、色々な視点で考える力が向上しました。日頃からデータをグラフ化し、分析するという業務もしてきましたので、企業の経営に対する改善策を考えることなどに生かせると考えています。
業界未経験ではありますが、エンジニアとして働いてきた経験を活かし、新たな視点で顧客のサポートができるように努めていきます。また、継続して自発的に学び、まずは、税理士科目合格を目標とし、今後活躍できるように日々精進していきたいと考えています。
以上、宜しく御願い致します。
【経歴要約】
○○大学卒業後、○○市の○○株式会社にて、生産技術部に配属され、1年半勤務。
その後、○○市の○○株式会社にて、生産部に配属され、6年勤務。主に、機械設計・生産ライン、品質改善業務に従事し、現在に至る。
【職務経歴】
○○株式会社 (2014 年4月~2015年9月)
【事業内容】プラスチック製品の設計・製造
【雇用形態】正社員
職務内容
・自動省力機器の機械設計・電気設計・組み立て

○○株式会社 (2015年10月~現在)
【事業内容】スイッチング電源・ノイズフィルター設計・製造・販売
【雇用形態】正社員
職務内容
・自動省力機器の機械設計
・表面実装ラインの管理、改善業務

【資格・PCスキル】
●資格
・日商簿記2 級:2020月取得
・日商簿記1級:2021年6月受験予定
・OC検定2級 2018年5月
・eco検定 2016年8月
・普通自動車運転免許:2010年8月
●PC スキル
・Word、Excel、PowerPoint

② 医療事務から税理士事務所への転職

職務経歴書
令和〇年〇月〇日
〇〇〇
【自己PR】
私が税理士業界を志望した理由は、医療業界に勤めていたときに経理について学ぶため、日商簿記検定2級の勉強を始めたことで、簿記の面白さや奥深さに大変興味をもったことがきっかけでした。
会計の知識をさらに深め自己研鑽したいと思った私は、公認会計士になることを志し、勉強に専念するため、令和〇年の12月で退職し、その後2月に日商簿記検定2級を取得し、翌3月には資格予備校の公認会計士コースへ入学致しました。
入学後は毎日13時間以上の猛勉強の日々を送り、知識が身になっていく様子を実感し、大変充実しておりました。令和〇年12月に2度目の短答式試験を経験し、得点率60%以上という成績を残し、合格ボーダーの得点率71%には届きませんでしたが、会計の知識を活かして税理士業界で社会経験をたくさん積んでいきたいという思いから、本年2月頃から公認会計士試験から税理士試験への転向を決意致しました。
入社後は、税理士補助として実務経験を積み、簿記論・財務諸表論をはじめとし、本年から税理士試験に挑戦して参りたいと思います。長期間にわたる受験生活になると思いますが、日々新たなことを学ぶことが楽しいと感じており、継続していく自信があります。公認会計士と税理士では仕事内容や顧客の違いはありますが、会計・経営という観点から顧客をサポートしていくという大きな目標が同じであり、将来は自分が税理士となれるよう経験を積んでいきたいと思います。

これまで私が〇〇店での技術職や営業職、〇〇での医療事務に従事した経験から培ったスキルの中で、税理士業界でも生かせると考えるスキルは2つあります。
1つめはコミュニケーション能力です。〇〇店での営業職では、主に〇〇教室に入会されているご家庭を訪問し、教室でのお困りごとや〇〇購入の必要性についてお話しし、〇〇フェアの案内や、ご家族の〇〇教室入会の促進に努めて参りました。その中で、お客様が何に困っていてどう改善したいのかを我が身になってヒアリングし、最善の提案をするコミュニケーション能力が身についたと思います。同時に、社内の方とも連携をとって、教室の先生からもお客様へ提案していただき、納得感をもって入会していただいたり、〇〇を購入していただくなど、社内の方ともコミュニケーションをとることを大切にしていました。
2つめは先を読む力です。〇〇での医療事務において予約を取る際は、患者様の希望日程を聞き取るだけでなく、予約時間の他の患者様の治療内容や、医師の稼働状況、外注している〇〇の完成日など様々な要素を考慮しなければなりませんでした。その中で、治療計画に沿って治療終了日から逆算し、スムーズに通っていただけるよう、先を読んで行動する思考力や計画性が身についたと思います。

これらの前職での経験や公認会計士の勉強をしてきた経験を活かし、税理士業界は未経験ではありますが、会計・税務の面で顧客をサポートして御社に貢献できるよう、日々精進して参りたいと思います。

【職務経歴】
〇〇株式会社 (平成〇年4月~平成〇年3月)
<事業内容>販売、教室運営、イベント企画プロデュース等
<雇用形態>契約社員
<職務内容>メンテナンス、販売、教室運営等

医療法人〇〇(平成〇年11月~令和〇年12月) 
<事業内容>一般医療
<雇用形態>正社員
<職務内容>カルテ作成、受付業務(予約・会計・電話対応等)、助手業務(診療器具の管理・滅菌、診療補助)、備品発注等

【保有資格・PCスキル】
●資格
・日商簿記検定2級:令和2年2月
・日本漢字能力検定2級:平成27年2月
・普通自動車第一種運転免許:平成27年8月
・ビジネス能力検定3級:平成28年1月
●PCスキル
・Word
・Excel
・PowerPoint

サンプル見本は以上になりますが、ポイント理解して頂きましたでしょうか?
ただ、職務経歴書は100人いれば100人共に、違いがあります。
ポイントをベースに、個々人に合わせて作成しなければなりません。
未経験から税理士事務所への転職をお考えであれば、一度ご相談ください。
一緒に、『書類選考を通過する職務経歴書』を作成しましょう!!

転職サポートの流れ

Step1:関心ありとメッセージを下さい

弊社からWEBまたはお電話でお話を聞かせて頂く案内を送ります。
私たちが提供するサービスは全て無料ですのでご安心ください。

Step2:zoomまたは電話面談

税理士事務所専門の転職コンサルタントによるzoomまたは電話面談を行います。
WEB面談や電話面談で、率直に本音のお話を聞かせて下さい。

Step3:ご面談内容

転職の方向性を決め、求人のご紹介、税理士事務所向きの職務経歴書の書き方のアドバイス、面接対策、日程調整、内定獲得、年収交渉、入社までパーソナルにサポートさせて頂きます。
例えば、職務経歴書のサンプルも、経験者向き、未経験者向き等様々なパターンを用意しています。

Step4:方向性再確認

途中での方向転換も当然あることですので、遠慮なくお伝えください。
転職の方向性を決めて進めていく中で、より良い方向性が見つかることもよくあることで、決して悪いことではありません。
限られた情報を基にしたお考えが、お話をさせて頂く中で、変化することはある意味当然の進化だと思います。
ご相談させて頂きながら、より良い結果を双方で協力して出せればいいなと思います。

Step5:内定

見事、内定を獲得された際には、給与条件の交渉から入社日のご調整、退職交渉のアドバイスまで、しっかりサポートいたします。
内定条件を確認後、ご入社の判断をしていただきます。

よくある質問

Q:地方ローカルの事務所を探しています。 東京や大阪以外の事務所の紹介実績も豊富なのでしょうか?
À:地方ローカルの、地元税理士事務所・税理士法人への紹介を得意としており、東京以外の地方エリアでの成約が、90%以上です。 各地方エリアの、求人情報のほか、事務所の特徴や、先生の性格、方針等もお伝えさせていただき、納得できる判断をして頂きます。

Q:税理士の資格は持っていません。 税理士補助の求人を探していますが、資格がなくても、応募できる求人はありますか?
À:全体の求人の、約80%は税理士補助の求人です。 資格をお持ちの方に対する求人よりも、経験を活かして即戦力として活躍頂ける求人の方が多いです

Q:忙しくて、面談に行くことが難しいです。 zoom等のONLINEでの面談をお願いできますか?
À:弊社への来社は必要ありません。zoom等での面談を行います。 したがって、時間や日にち等も柔軟に調整可能です。 Uターン等で遠方の企業への転職をお考えの方に対してもzoom面談が有効です。 また、お電話でのご相談も承っています。

Q:今はまだ転職をする考えはありませんが、 将来的には転職したいと思っています。 相談だけになると思いますが、可能ですか?
À:全く問題ありません。 ぜひ早めにご相談ください。 転職活動も、準備が大切ですので、 早ければ早い方が、有利です。

Q:ご紹介していただいた事務所がしっくりとこなかったときに、 内定が出ても断ることは可能ですか?
À:ベストな提案をさせて頂こうとは思いますが、決められるのはご本人です。 内定が出ても、辞退していただくことはもちろん可能です。 ご自分の人生ですので、しっかりとお考えいただき、ご判断ください。

Q:登録は無料と書かれていますが、紹介されたり、入社が決まったりしても、本当に費用は発生しませんか?
À:完全に無料でサポートさせていただきます。 ご安心してご利用ください。

Q:パソコンを持っていませんが、スマホでも大丈夫でしょうか?
À:スマホのみの対応でも、可能です。 ご安心してご利用ください。

オンラインでの相談が可能です

現在遠方にお住まいというケースではZoomやGooglemeetを利用したオンラインでの転職相談やお電話での相談を承っています。

そのため、まずは気軽にご登録いただければと思います。

また、実際の面接でもオンライン面接が可能な会計事務所は増えておりますので、離れた地域への転職もしやすくなっています。

最終面接など、1度は対面での面接が必要になる場合もありますが、どうしても難しい場合は求人側との交渉も可能です。日程調整含めてしっかりとサポートさせていただきます。

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会計jobではさまざまな地域の会計事務所への転職支援を行っています。

多くの会計事務所から求人依頼を頂いておりますので、求人の紹介をご希望の方はご相談いただければと思います。

なお、今すぐの転職という方ばかりでなく、先々地方へ帰りたいと考えていて情報収集がしたいという方の相談も歓迎です。

面談可能時間帯

平日・土日祝 9時開始~21時開始の間

※上記外も状況に応じて実施可能でございますので、ご相談くださいませ。
※新型コロナウイルスの影響により、原則お電話もしくはWebでの実施とさせていただいております。
※20-30分程度お時間をいただけたらと思います。

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