転職成功のためには、努力して“転職スキル”を上げる

転職成功のためには、努力して“転職スキル”を上げる

転職活動において、「ありのままの自分を理解してほしい」という願いは、多くの方が抱く自然な思いです。
「自然体で臨めば、自分の良さはきっと伝わるはずだ」
「作り込んだ自分ではなく、本当の自分を見てほしい」
そう考える気持ちは、決して否定されるべきものではありません。

しかし、転職支援の現場に長く携わってきた立場から言えば、
“自然体であれば伝わる”という考えは、残念ながら現実的ではありません。

むしろ、自然体のまま、何も準備せずに応募することは、
転職成功から最も遠いアプローチだと言わざるを得ません。

転職は、人生の大きな節目です。
そして、初対面の相手に自分を理解してもらうことは、想像以上に難しい行為です。
だからこそ、転職を成功させるためには、
努力して“転職スキル”を磨くことが不可欠なのです。


■ 「自然体=準備しない」は、誤解である

まず最初に強調したいのは、
自然体で臨むことと、準備をしないことはまったく別物だという点です。

自然体とは、
・自分の価値観
・これまでの経験
・強みや弱み
・働くうえで大切にしたいこと
これらを自分自身が深く理解し、言語化できている状態を指します。

つまり、自然体とは“準備の結果として生まれる姿”であり、
準備を放棄した状態ではありません。

準備をしない自然体は、ただの“無防備”です。
そして無防備な状態では、相手に伝わる情報は極めて限られます。


■ 初対面の相手に「本当の自分」を理解してもらう難しさ

考えてみてください。
私たちは、長年付き合っている友人や家族でさえ、
「本当のところ、この人のすべてを理解している」と胸を張って言えるでしょうか。

おそらく、多くの方が「完全には分からない」と感じるはずです。

それほどまでに、人の内面を理解することは難しいのです。

ましてや、転職活動の場は、
・初対面
・限られた時間
・限られた情報
・緊張感のある環境
という条件が重なります。

この状況で「ありのままの自分を理解してほしい」と願うのは、
少し都合が良すぎると言えるでしょう。


■ 履歴書と職務経歴書は「伝わらない」前提で作る

履歴書と職務経歴書は、転職活動の基本ツールです。
しかし、これらの書類だけで自分を理解してもらえると考えるのは、やはり現実的ではありません。

A4数枚の紙に、
・何年も積み重ねてきた経験
・自分の価値観
・仕事への姿勢
・強みや弱み
・人柄
これらすべてを正確に伝えることは不可能です。

だからこそ、
「伝わらない」ことを前提に、どうすれば“少しでも伝わるか”を考える努力が必要なのです。

この姿勢こそが、転職スキルの第一歩です。


■ 転職スキルとは「自分を理解してもらうための技術」

転職スキルというと、
「面接テクニック」
「受かるための話し方」
「ウケの良い志望動機」
といった“小手先の技術”を思い浮かべる方がいます。

しかし、ここで言う転職スキルとは、そうした表面的なものではありません。

本質的な転職スキルとは、
初対面の相手に、自分の本質を正しく理解してもらうための技術です。

そのためには、以下のような努力が必要です。

  • 自分の経験を整理する
  • 仕事の成果を言語化する
  • 自分の価値観を明確にする
  • なぜ転職したいのかを深掘りする
  • どんな未来を描いているのかを説明できるようにする
  • 相手に伝わる順序で話を組み立てる
  • 書類に落とし込む際の表現を工夫する

これらは、決して一朝一夕で身につくものではありません。
しかし、取り組めば取り組むほど、確実にスキルとして蓄積されていきます。


■ 「理解してもらえない」と諦めた瞬間に、転職は止まる

転職活動の中で、
「どうせ理解してもらえない」
「書類だけでは伝わらない」
と結論づけてしまう方がいます。

確かに、その通りです。
伝わらないことの方が多いでしょう。

しかし、そこで諦めてしまえば、転職活動は前に進みません。

大切なのは、
**“伝わらない前提で、どうすれば伝わるかを考える姿勢”**です。

この姿勢こそが、転職成功者に共通する特徴です。


■ 書類作成は「自分を知る」ためのプロセスでもある

履歴書や職務経歴書を作ることは、単なる作業ではありません。
むしろ、自分自身を深く理解するためのプロセスです。

  • 自分はどんな仕事をしてきたのか
  • どんな成果を出してきたのか
  • どんな価値観で働いてきたのか
  • どんな環境で力を発揮できるのか
  • どんな未来を望んでいるのか

これらを言語化する過程で、
自分の軸が明確になり、面接でも自然体で話せるようになります。

つまり、
自然体は“準備の結果”として生まれるものなのです。


■ 努力して転職スキルを上げた人は、転職後も強い

転職スキルを磨くことは、転職活動だけに役立つものではありません。

自分の経験を整理し、言語化し、価値観を明確にする力は、
転職後のキャリア形成にも大きく影響します。

  • 自分の強みを理解している
  • 自分の価値観を言語化できる
  • 仕事の成果を説明できる
  • 自分の役割を客観視できる

こうした力を持つ人は、転職後の職場でも成長が早く、
周囲からの信頼も得やすくなります。

転職スキルとは、
**“自分のキャリアを自分でコントロールする力”**でもあるのです。


■ 最後に:転職は「努力した人」から成功していく

転職は、運やタイミングも確かに影響します。
しかし、努力して転職スキルを磨いた人は、
その運やタイミングを確実に掴み取る力を持っています。

自然体で臨むことは大切です。
しかし、準備をしない自然体は、ただの無防備です。

初対面の相手に自分を理解してもらうために、
ぜひ努力して、転職スキルを磨いてください。

その努力は、必ずあなたの未来を支える力になります。

ではまた。

 

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【川根博のプロフィール】
人材業界で約15年経験後、株式会社パブス設立。 これまで、1000人以上の転職希望者と面談し転職をサポートしてきました。 現在は、転職エージェントとして地元企業や地元税理士事務所への転職支援を行いながら、地元中小企業の経営サポートや、スモールビジネスの起業サポート等、多岐にわたって活躍中。
・株式会社パブス HP▼ https://www.pabs.jp/
・会計job HP▼ https://kaikeijob.com/

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