上司の仕事は、言い続けること

**上司の仕事は、言い続けること
―恐怖ではなく“成長”でチームを動かすために―**

働くうえで、完全に一人だけで仕事を完結できる人はほとんどいません。
多くの人が、何らかのチームに属し、役割を分担しながら成果を出しています。
そこには必ず「上司」と「部下」が存在し、上司には部下を育て、チームのミッションを達成させる責任があります。

では、上司の仕事とは何でしょうか。
マネジメントとは何でしょうか。
部下を成長させるとはどういうことでしょうか。

その答えのひとつが、今回のテーマである
**「上司の仕事は、言い続けること」**
です。

これは単なる精神論ではありません。
人が成長する仕組み、組織が強くなる仕組みを考えると、極めて本質的な考え方です。

**■ 人は“わかっていてもできない”生き物**

まず理解しておきたいのは、
**人は「やらなければならない」と頭でわかっていても、続けられないことが多い**
という事実です。

- 毎日やるべきルーティン
- 報連相
- 優先順位の整理
- 顧客へのフォロー
- 期限管理
- ミスの再発防止
- チーム内の共有

どれも大切だと理解していても、忙しさや習慣の弱さ、環境の影響で、つい後回しになってしまう。
これは誰にでも起こることです。

だからこそ、上司の役割が必要になります。

**■ 怒る・罰則で動かすマネジメントは“短期的”**

部下ができていないとき、上司にはいくつかの選択肢があります。

- 強い言葉で叱る
- 威圧的な態度で指示する
- やらなかったときの罰則を設ける
- プレッシャーで追い込む

これらは確かに即効性があります。
部下は「怒られたくない」「罰を受けたくない」という恐怖から行動します。

しかし、この方法には決定的な欠点があります。

**部下は“目的”ではなく“怒られないための方法”を考えるようになる**

つまり、
**本来の目的からズレてしまう**
のです。

- 本当は顧客のために行動すべきなのに、怒られないために行動する
- 本当は成果を出すために工夫すべきなのに、罰則を避けるために最低限だけやる
- 本当は成長すべきなのに、ミスを隠すようになる

これでは、チームは強くなりません。
部下も成長しません。
そして、上司自身も疲弊していきます。

**■ 本当に部下を成長させる方法
それが「できるまで言い続ける」こと**

恐怖で動かすマネジメントが短期的であるのに対し、
**“言い続けるマネジメント”は長期的に部下を成長させます。**

ここでいう「言い続ける」とは、怒鳴ることでも、しつこく責めることでもありません。

- 同じことを
- 同じトーンで
- 同じ目的のために
- 何度でも伝える

ということです。

これは地味で、根気が必要で、時間もかかります。
しかし、確実に部下を成長させる方法です。

なぜなら、
**人は繰り返し言われることで、初めて行動が習慣になるから**
です。

**■ “言い続ける”ことが部下の成長につながる理由**

**① 人は一度言われただけでは変われない**

脳は新しい行動を習慣化するまでに時間がかかります。
だからこそ、繰り返し伝える必要があります。

**② 上司が言い続けることで、部下は「重要性」を理解する**

「何度も言われる=それだけ大切なこと」
と認識し、行動の優先順位が上がります。

**③ 言い続けることで、部下は“自分の成長を期待されている”と感じる**

怒られるのではなく、
**期待されているからこそ言われる**
と感じるようになります。

**④ 言い続けることで、部下は“自分でできるようになる”**

最終的には、上司が言わなくても自走できるようになります。
これこそが、マネジメントのゴールです。

**■ 怒るよりも、言い続けるほうが難しい**

怒るのは簡単です。
感情をぶつければいいだけだからです。

しかし、
**言い続けるのは難しい。**

- 忙しいと忘れてしまう
- 何度言っても変わらないと諦めたくなる
- 自分が言われているように感じてストレスになる
- 「こんなこと言い続けて意味があるのか」と不安になる

だからこそ、
**言い続けられる上司は強い**
のです。

そして、
**言い続けられる上司のもとで育った部下は強い**
のです。

**■ “言い続ける上司”のもとで働く価値**

求職者の皆さんにとって、このテーマは他人事ではありません。
なぜなら、
**あなたがどんな上司のもとで働くかで、成長スピードが大きく変わるから**
です。

面接で上司のタイプを見極めるために、次のような質問をしてみると良いでしょう。

- 「部下育成で大切にしていることは何ですか」
- 「同じことを何度も伝えることはありますか」
- 「部下ができるようになるまで、どのようにサポートしますか」

ここで、
「根気強く伝え続ける」
という言葉が出てくる上司は、あなたを成長させてくれる可能性が高いです。

**■ 部下は100%できるようになる
なぜなら“できるまで言い続ける”から**

これはシンプルですが、非常に本質的な考え方です。

- できるまで言う
- だからできるようになる
- できるようになるから成長する
- 成長するから成果が出る
- 成果が出るからチームが強くなる

このサイクルを回せる上司は、組織にとって宝です。

**最後に:地道なマネジメントこそ、最強のマネジメント**

「怒れば伝わる」
「強く言えば動く」
そう思う上司は多いですが、それは錯覚です。

本当に部下を成長させたいなら、
**地道に、丁寧に、できるまで言い続けること。**

これは時間がかかりますが、確実に成果につながります。
そして、部下の人生を変える力があります。

求職者の皆さんには、
**“言い続けてくれる上司”のもとで働く価値**
を知ってほしいと思います。

ではまた。

参考求人情報:https://kaikeijob.com/#job

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【川根博のプロフィール】
人材業界で約15年経験後、株式会社パブス設立。 これまで、1000人以上の転職希望者と面談し転職をサポートしてきました。 現在は、転職エージェントとして地元企業や地元税理士事務所への転職支援を行いながら、地元中小企業の経営サポートや、スモールビジネスの起業サポート等、多岐にわたって活躍中。
・株式会社パブス HP▼ https://www.pabs.jp/
・会計job HP▼ https://kaikeijob.com/

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