会社が人材紹介を使う理由①

**会社が人材紹介を使う理由①
―採用の裏側を知ることが、あなたの転職成功につながります―**

先日、ホームページからお問い合わせを頂き、ある企業を訪問してきました。
数年前にセミナーでご一緒した方で、久しぶりの再会でした。
たまたま私のホームページを見かけてくださり、ご連絡を頂いたとのことです。
こうしてご縁がつながることに、改めてありがたさを感じました。

訪問した企業は、ある業界で長年地域に根ざして事業を展開している会社でした。
しかし、その採用方針は少し特徴的でした。
ハローワークも求人広告も一切使わず、**人材紹介のみで採用を行う**というのです。

求職者の皆様にとっては、
「なぜそんな採用方法を選ぶのか」
「求人広告を出せば応募が来るのに、なぜ使わないのか」
と疑問に思われるかもしれません。

しかし、企業側の話を聞いてみると、その理由は非常に理にかなっていました。

**1.採用専任者がいない企業は、世の中にたくさんあります**

その企業の担当役員の方は、こうおっしゃいました。

「うちには採用の専任担当者がいないんです。
だから、書類選考から面接日程の調整まで、すべて私がやらなければならないんです。」

これは、実は多くの中小企業に共通する悩みです。

大企業のように、
・人事部があり
・採用チームがあり
・専任のリクルーターがいて
・年間計画に基づいて採用を進める

という体制が整っている企業は、全体のごく一部です。

多くの企業では、
・社長
・専務や常務などの役員
・総務担当者が兼務
・現場の管理職が片手間で対応

といった形で採用を進めています。

つまり、**採用は「本業の合間に行う仕事」になっている**のです。

**2.書類選考だけで“本業が止まる”という現実**

担当役員の方は、さらにこう続けました。

「求人広告を出すと、応募は来るんです。
でも、書類選考だけで相当の手間がかかるんです。
通常業務に支障が出てしまうんですよ。」

これは、求職者の皆様にはあまり知られていない“採用の裏側”です。

求人広告を出すと、応募は確かに増えます。
しかし、その応募の中には、

・明らかに条件に合わない方
・仕事内容を理解していない方
・とりあえず応募しただけの方
・転職回数が極端に多い方
・志望動機が空欄の方

など、選考対象にならない応募も多く含まれます。

企業側は、これらすべての応募書類に目を通し、
・選考対象かどうか
・面接に進めるかどうか
・どの部署に合うか
などを判断しなければなりません。

応募が多いほど、書類選考の負担は増えます。
そして、採用専任者がいない企業では、
**この作業がそのまま“本業の時間を奪う”ことになります。**

**3.だからこそ、人材紹介に“一次選考”を任せるのです**

担当役員の方は、こう締めくくられました。

「だから、人材紹介のコンサルタントに一次選考をお願いしたいんです。
まずは紹介会社で選んでもらって、そこから面接に進めたいんです。」

これは、非常に合理的な判断です。

人材紹介会社は、企業の代わりに
・応募者のスクリーニング
・条件のすり合わせ
・経歴の確認
・志望動機の深掘り
・企業との相性の判断

などを行います。

つまり、企業が本来行うべき一次選考を、
**プロが代わりに行ってくれる**のです。

企業側は、紹介会社が選んだ候補者だけに集中できます。
その結果、
・採用の質が上がる
・採用のスピードが上がる
・本業に支障が出ない
というメリットが生まれます。

**4.求職者にとってのメリットも大きいのです**

ここで重要なのは、
**人材紹介を使う企業が増えることは、求職者にとってもメリットが大きい**
という点です。

**① 書類選考で落ちにくくなります**

紹介会社は、あなたの経歴を理解した上で企業に推薦します。
そのため、企業側は「紹介会社が選んだ人なら会ってみよう」と考えます。

結果として、
**書類選考の通過率が上がります。**

**② 企業の本音を事前に知ることができます**

紹介会社は、企業の内部事情や採用背景を深く理解しています。
そのため、
・なぜ採用したいのか
・どんな人が合うのか
・過去にどんな人が辞めたのか
・社長や役員の人柄
など、求人票には書かれていない情報を知ることができます。

これは、転職成功において非常に大きな武器になります。

**③ 面接対策が“企業ごとに”できるようになります**

紹介会社は、企業ごとの面接傾向を把握しています。
そのため、
・どんな質問が出るか
・どこを見られるか
・どんな話し方が好まれるか
など、具体的なアドバイスを受けられます。

**5.企業が人材紹介を使うのは“お金があるから”ではありません**

求職者の中には、
「人材紹介を使う企業はお金に余裕がある」
というイメージを持つ方もいます。

しかし、実際は逆です。

多くの企業は、
**“採用に割ける時間がないから”人材紹介を使っています。**

つまり、
・本業が忙しい
・採用専任者がいない
・求人広告での採用が難しい
・ミスマッチを避けたい
という理由で紹介会社を利用しています。

これは、企業の規模に関係ありません。
むしろ、地域の中小企業ほど、
「採用に時間をかけられない」という事情を抱えています。

**6.採用の裏側を知ることが、転職成功につながります**

今回の企業訪問を通じて、改めて感じたことがあります。

それは、
**求職者が“企業の採用事情”を理解することは、転職成功に直結する**
ということです。

企業がどんな理由で人材紹介を使うのかを知ると、
・応募の仕方
・面接での伝え方
・企業の選び方
が変わります。

そして、
**企業の事情を理解できる求職者は、企業から信頼されます。**

転職は、企業と求職者の“相互理解”が深まるほど成功しやすくなります。

**最後に**

今回の企業訪問で、
「人材紹介を使う企業のリアルな理由」を改めて知ることができました。

それは、
**“採用に時間を割けないからこそ、プロに任せる”**
という、非常に現実的で合理的な理由でした。

求職者の皆様には、
こうした企業側の事情を理解した上で転職活動を進めていただきたいと思います。

あなたの転職が、より良い未来につながることを願っています。

ではまた。

参考求人情報:https://kaikeijob.com/#job

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【川根博のプロフィール】
人材業界で約15年経験後、株式会社パブス設立。 これまで、1000人以上の転職希望者と面談し転職をサポートしてきました。 現在は、転職エージェントとして地元企業や地元税理士事務所への転職支援を行いながら、地元中小企業の経営サポートや、スモールビジネスの起業サポート等、多岐にわたって活躍中。
・株式会社パブス HP▼ https://www.pabs.jp/
・会計job HP▼ https://kaikeijob.com/

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