人を「コントロール」するか、「マネジメント」するか

人を「コントロール」するか、「マネジメント」するか

―これからの職場で求められる“関わり方”とは―

就職活動をしていると、企業説明会や求人票の中で「マネジメント力」「コミュニケーション能力」といった言葉を目にする機会が増えます。特に近年は、年齢や国籍、働き方が多様化し、組織の中で人と関わるスキルがますます重要になっています。

しかし、ここで一つ注意したいのは、「人を動かす」という行為には、似ているようでまったく異なる二つのアプローチが存在するということです。それが **『コントロール』** と **『マネジメント』** です。

この二つは一見すると同じように見えますが、実際には真逆の考え方と言ってもいいほど違います。そして、あなたがどちらのスタイルを選ぶかによって、職場での人間関係、成果、キャリアの伸び方は大きく変わっていきます。

■ コントロールとは何か

『コントロール』とは、相手の気持ちや状況を理解しようとせず、**自分の思い通りに相手を動かそうとする行為**です。
言い換えれば、相手を“意のままに操る”こと。

例えば、こんな場面が思い浮かびます。

- 上司が部下に理由も説明せず「とにかくやれ」と命令する
- チームメンバーの意見を聞かず、自分の案だけを押し通す
- 相手の状況を無視して、成果だけを求める

一見すると、短期的には成果が出ることもあります。強い指示によって、相手が動かざるを得ない状況を作り出すからです。

しかし、この方法には大きな問題があります。

● コントロールは長続きしない

人は機械ではありません。感情があり、価値観があり、プライドがあります。
コントロールされ続けると、次第にこう感じ始めます。

- 「自分は尊重されていない」
- 「この人のために頑張りたいと思えない」
- 「言われたことだけやればいいや」

結果として、モチベーションは下がり、主体性は失われ、離職につながることもあります。
つまり、コントロールは **短期的には強いが、長期的には弱い** のです。

■ マネジメントとは何か

一方で『マネジメント』は、まったく違うアプローチを取ります。

マネジメントとは、まず **相手の気持ちを理解することから始まる関わり方** です。

そのために必要なのが、
**「聞いて、聞いて、聞きまくる」** 姿勢。

相手の言葉を遮らず、評価せず、否定せず、まずは徹底的に耳を傾ける。
その中で、相手が何を考え、何に困り、何を望んでいるのかを理解していきます。

● マネジメントのプロセス

マネジメントは、次のような流れで進みます。

1. **相手の話を聞き、理解する**
2. **信頼関係を築く**
3. **自分の考えや方向性を伝える**
4. **相手が自分で判断できるようにサポートする**

このプロセスは、コントロールのように即効性はありません。
手間も時間もかかり、忍耐力も必要です。

しかし、長い目で見れば、圧倒的に効果があります。

● マネジメントは相手の主体性を育てる

マネジメントの目的は、相手を動かすことではなく、
**相手が自分で動けるようになること** です。

そのため、マネジメントを受けた人は次第にこう変わっていきます。

- 自分で考えるようになる
- 自分で判断できるようになる
- 自分で行動できるようになる

これは、組織にとっても、本人にとっても大きな成長です。

■ 求職者にとって、この違いはなぜ重要なのか

就職活動中のあなたにとって、この「コントロール」と「マネジメント」の違いは、実は非常に重要です。

なぜなら、
**あなたがどんな職場で働くかによって、どちらの関わり方を受けるかが決まるから** です。

● コントロール型の職場に入ると…

- 指示待ちになりやすい
- 自分の意見が通らない
- 成長実感が得にくい
- 精神的に疲れやすい
- 離職率が高い傾向がある

短期的には楽に感じるかもしれませんが、長期的にはキャリアの停滞につながることが多いです。

● マネジメント型の職場に入ると…

- 自分の意見を言いやすい
- 相談しやすい
- 成長を実感しやすい
- 信頼関係が築きやすい
- 長く働きやすい

あなたのキャリアを伸ばす環境としては、圧倒的にこちらが望ましいと言えます。

■ 面接で見抜くポイント

では、どうすれば面接の段階で「コントロール型」か「マネジメント型」かを見抜けるのでしょうか。

以下のポイントが参考になります。

● 面接官があなたの話をどれだけ聞いてくれるか

話を遮る、否定する、興味がなさそうにする。
これはコントロール型の傾向が強いです。

逆に、あなたの話を丁寧に聞き、深掘りしてくれる面接官は、マネジメント型の可能性が高いです。

● 社内のコミュニケーションについて質問してみる

「若手の意見は通りやすいですか」
「上司とはどれくらい話す機会がありますか」
「相談しやすい雰囲気ですか」

こうした質問に対して、具体的に答えてくれる企業は、マネジメントを重視していることが多いです。

■ 自分自身も“マネジメントできる人”を目指す

そしてもう一つ大切なのは、
**あなた自身もマネジメントできる人を目指すこと** です。

マネジメントは、役職がついてから必要になるスキルではありません。
学生のうちから、アルバイトのうちから、誰でも身につけられるスキルです。

- 友人の話をしっかり聞く
- 相手の立場に立って考える
- 自分の意見を押しつけない
- 相手の成長を願って関わる

こうした小さな積み重ねが、将来のキャリアに大きな差を生みます。

■ 急がば回れ

マネジメントは時間がかかります。
効率だけを求める人からすれば、遠回りに見えるかもしれません。

しかし、
**人が自分で考え、判断し、行動できるようになることほど強いものはありません。**

だからこそ、
「急がば回れ」
この言葉がマネジメントにはぴったり当てはまります。

■ 最後に

就職活動は、企業があなたを選ぶ場であると同時に、
**あなたが企業を選ぶ場でもあります。**

どんな人と働きたいのか。
どんな関わり方をしてほしいのか。
どんな環境で成長したいのか。

その視点を持つだけで、あなたのキャリアは大きく変わります。

コントロールされる側ではなく、
マネジメントされ、そしていずれはマネジメントできる側へ。

そんな未来を描きながら、ぜひ就職活動を進めてみてください。

またいつでも相談してくださいね。

参考求人情報:https://kaikeijob.com/#job

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【川根博のプロフィール】
人材業界で約15年経験後、株式会社パブス設立。 これまで、1000人以上の転職希望者と面談し転職をサポートしてきました。 現在は、転職エージェントとして地元企業や地元税理士事務所への転職支援を行いながら、地元中小企業の経営サポートや、スモールビジネスの起業サポート等、多岐にわたって活躍中。
・株式会社パブス HP▼ https://www.pabs.jp/
・会計job HP▼ https://kaikeijob.com/

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